Friday, December 07, 2007

VITAL DESIGN STUDIO 見学レポート

以前このブログでも取り上げました"VITAL DESIGN STUDIO"に見学に行ってきました。

以前のブログはこちら



見学に行ってまず驚かされたことは、このビルが築40年以上のビルを改装したものだということです。
古いビルは天井が低いので、改築にあたり5階から6階に吹き抜けスペースを作りショールームにしたそうです。

"VITAL DESIGN STUDIO"は4つの会議室とコミュニケーションエリア、リフレッシュエリア、公開型オフィスから成り立っています。


見学した詳細レポートの前に、それぞれの部屋のコンセプトをまとめました。

【会議室】
・ブレインストーミング・・・・・意見の出にくい会議を活発に
・フレンドリー・・・・・名前が覚えられないあの人ともう少し仲良くなりたいときに
・タイムリミット・・・・・長話よりも30分の簡潔な話を望むときに
・エモーション ・・・・・腰をすえた会議で熱くなりすぎないために

【コミュニケーションエリア】
落書きや無駄話から新たなアイディアを

【リフレッシュエリア】
屋根裏部屋の落ち着きを

【公開型オフィス】
目線の低い居心地のいいオフィスを



上のコンセプトを読んで、気になった部屋の詳細レポートをお読みください。


【1つ目の会議室 ブレインストーミング】

最初にコンセプト説明ビデオを見た後、1つ目の会議室「ブレインストーミング」に案内されました。
この部屋はその名のとおりブレインストーミングを活発にしようという部屋です。
通常のブレインストーミングでは紙にアイディアを書いて似たアイディアを集めていきます。
この部屋ではそれをテーブル中央の画面上で行い、将来的には色分けや自動カテゴライズも行えるようになります。
会議が停滞したときには、ルーレットで発言者を決めたりちゃぶ台返しをしてリフレッシュする工夫もありました。


【2つ目の会議室 フレンドリー】

この部屋は1人1画面ずつ用意されていて、その画面上に出ている自分の名前にタッチすると席が決まります。
どの席に誰が座っているか画面上に表示されるため名前の間違えがなくなります。
席ごとにペンの色が違うので、いつ誰が書き込んだ内容なのかが一目瞭然になっています。
日本地図を表示して出身地を聞いたりと、コミュニケーションをとることもできます。


【3つ目の会議室 タイムリミット】

この部屋は短く集中した会議をするため大きな2つの仕掛けがあります。
1つ目は照度を高くして青白い光を使うことにより、能を活性化させようというものです。
2つ目は会議の始めに設定した時間が来るとテーブルが上昇して、強制的に会議を終了させるものです。


【4つ目の会議室 エモーション】

天井照明は落ち着いた照度、片側の壁に海の映像、反対側の壁に色のついた光。
この部屋は長い会議を行うための部屋です。
まず照明の照度を落とすことにより、リラックスした状態で会議を行うことができます。
壁に映った海の映像は会議室内の音(人の声)が大きくなると、魚が集まってきます。
反対側の壁に映った色のついた光は、発言者の感情を判断し、「冷静=青」というように色が変わります。
つまり、魚が多すぎも少なすぎもせず、興奮状態でない色の光になっている状態が望ましいようです。
魚の映像は3Dモードに切り替えることもでき、会議参加者全員が3Dめがねをかけて参加していたら、会議も和むかもしれません。


【コミュニケーションエリア】

カウンターテーブルの横にマーカーボードのパーティションがあります。
ここで同僚とおしゃべりや落書きをしながら、交流や新しいアイディアを発想する場にするというのが目的だそうです。
隣にある自動販売機は「あなたは疲れていますか?」などの質問に答えると、その時々に応じた飲み物をお勧めしてくれます。


【リフレッシュエリア】

リフレッシュエリアと公開オフィスは6階にあり、天井が低く作られています。
螺旋階段を上ると、そこは屋根裏部屋のような雰囲気があります。
背の低いイスやテーブルで構成されて照明も暗めになっているので、とても落ち着ける空間になっていました。


【公開型オフィス】

6階のリフレッシュエリアとガラスパーテーションで区切られた空間にあります。
こちらも天井が低くなっているので、使用しているデスクは高さ60cm弱の特注品です。
イスはボール型ソファを使用していました。
とても落ち着きのあるオフィスで、過ごしやすそうな空間でした。




=感想=

素直に「こんなオフィスがほしい」と思いました。
もしくは貸し会議室としてこういうビジネスがあれば、利用したいと思いました。
残念ながら会議室に使われている機能はまだ開発段階のため、今回は実用化はされないそうです。

"VITAL DESIGN STUDIO"は2007年12月14日で終了してしまいます。
終了前にぜひ多くの方に見学していただきたいと思うショールームでした。

"VITAL DESIGN STUDIO"はこちら


"VITAL DESIGN STUDIO" フロアマップ



【ブレインストーミング】 ちゃぶ台返しをしたところです。



【フレンドリー】 出身地と特産品をたずねたところです。



【タイムリミット】 時間切れでテーブルが上昇したところです。



【エモーション】 発言が活発になり、魚が集合しました。



【コミュニケーションエリア】 カウンターテーブルと落書きです。



【リフレッシュエリア】 家具が低く、屋根裏部屋のような落ち着きがありました。



【公開型オフィス】 とてもかわいいオフィスでした。