Thursday, May 28, 2015

中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その2 【ガラス印刷会社 Fractureの場合】




前回の自転車メーカーOrbeeの事例に続き、今回はガラス印刷会社Fractureです。

ガラス印刷を専門とする会社のFractureは、スペースが働く環境に及ぼす影響を実感している企業のひとつです。
FractureのCTO兼共同創設者のAlex Theodore氏はこう言います。
「オフィススペースは単に仕事をするための場所ではなく、それはあらゆるレベルで人にインスピレーションを与える外的要素になるということです。」


*ガラス印刷会社 Fractureオフィス Biviデスクを使用


この意見はturnstoneの調査で明らかになった、物理的環境がオフィス文化において重要な役割を果たしているということを強く裏付けるものでした。
オフィスでありのままの自分でいたいという社員の気持ちを押さえつけるのでなく、むしろそれを助長するスペースを作ること。
そして透明性を促す優れた文化を築くことが、競争力のある文化に向けてのこれからの第一歩になるのです。


*オプション豊富なBiviデスクはデスク間にソファを組み込むこともできる


Steelcaseの調査では職場での健全な人間関係が、社員の帰属意識や目的意識を高めることが明らかになっています。

Fractureはオフィス文化に遊びの要素を組み入れ職場にペットを入れることで、コミュニティを意図的に構築しようとしています。
社員はこうしたことがウェルビーングを促進し、お互いの関係を成長させ、そしてオフィスで本当の自分を出してもいい、と感じています。
Fractureは設立からわずか5年で、スペースと創造性、イノベーション、そしてインスピレーションの間にある関係を理解した、成長する企業になりました。


*ガラス印刷会社 Fractureオフィス Biviデスクを使用

*Biviのオプションにはスケートボードフックもある


残念ながら、自転車メーカーOrbeaやガラス印刷会社Fractureのような企業はまだ稀な存在です。
turnstoneの「中小企業の文化に関するレポート」で調査した企業のうちの72%が、現在の企業文化に満足していないことが判明しました。
低い満足度は生産性を低下させ、創造性に欠け、帰属意識も薄く、社員の間にマイナス思考を蔓延させます。
こうしたものすべてが、チームの統一性を乱し、ウェルビーングを危険にさらします。
企業はその組織の規模に関わらず、企業文化を繁栄させチームを強化するための対策を考えるべきです。
すでに企業として安定しているか、起業したばかりの企業であるかは関係なく、理想に向けての小さなステップを迅速に着実に積み重ねていくことが、最終的には大きな違いを生み出します。


*企業文化の必要性は感じているが実行できていない企業が多いことがわかる


この記事はSteelcase360 69号”オフィス文化を進展させる”を抜粋したものです。
次回はオフィス文化をはぐくむ方法を掲載予定です。

中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その1
中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その2
中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その3

Friday, May 22, 2015

15周年記念パーティーを行いました。

WSIは皆様のお蔭で創立15周年を迎えることができました。

昨日・一昨日とささやかなパーティーを開催し、たくさんの方々にご来場いただきました。
どう もありがとうございました。
後日、パーティーの様子も掲載したいと思いますがまずはお礼まで。
今後も20年、30年と続けられる企業を目指します。

Thursday, May 21, 2015

中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その1 【自転車メーカーOrbeeの場合】


Steelcaseのブランドであるturnstoneは社員数100人以下の企業515社を対象にアンケート調査を実施しました。
この調査で中小企業のオーナーのほぼ80%近くが、オフィス文化は会社の成功のベースになると断言しました。
さらに80%もの企業が、企業のサイズや業種に関わらず、自社のオフィス環境が活気のある文化を育むために重要な役割を担っていると確信していました。



*自転車メーカーOrbeeオフィス Biviデスクを使用


高い報酬と気前のいい福利厚生を誇る大企業に対抗して、中小企業が有能な人材を採用するため、企業文化を切り札として激化する人材市場で奮闘しています。
特に1980年前後に生まれた世代はは相互に交流でき、刺激的な環境に慣れているからです。
ソーシャルな交流、健全なコラボレーション、そして、何より楽しい魅力的な職場であることが企業文化のベースになります。
パフォーマンスの劣ったオフィス環境では重みに耐えきれずに沈んでしまいます。


*Biviデスクはオプション豊富で自転車フックも選択できる


スペインの自転車メーカーOrbeeのアメリカオフィスでは、以下のような手段でオフィス文化を育てています。
  • ほとんどの社員が自転車通勤し、オフィスでシャワーを浴びて快適に1日をスタート
  • 仕事のスケジュールにトレーニングを組み込める
  • ショップ内のコーヒーバーでツール・ド・フランスなどの自転車のレースを見る
  • 晴れた日には自転車に乗ってチームランチに出かける


*自転車メーカーOrbeeオフィス ミーティングはBuoyで


この調査でのもうひとつの発見はワーカーが自分の情熱をオフィスに持ち込めるというものでした。
「ありのままの自分でいられる」ことはウェルビーング向上の6つの要素の1つとして、社員の満足度を向上させる上で非常に重要であることが明らかになっています。

Steelcaseの研究員Beatriz Arantes氏は、「集団主義を個人主義よりも重視する東洋の文化においてさえも、仕事において本当の自分を表現できることがますます重要な要素になっています。」と語っています。

本音で仕事ができる活気あるオフィス文化は企業の貴重な資産になる、ということが証明され始めています。
特に、高収入や潤沢な福利厚生がない中小企業にとって、オフィス文化は給与明細でで表現されるものではありませんが、それはオフィスで働くことの楽しさを保証するものです。
また、仕事に意義を見いだし、意欲的に仕事に取り組むことで、チームのメンバー間の絆も強くなります。


*Buoyは自分でバランスを取りながら座り、上下昇降もできるスツール



しかし、こうした文化はそれを意図的に計画しない限り生まれてくるものではありません。
経営者は会社の存在価値や提供したいと思う社員特典、自社ブランドが持つ個性や理想像についてよく考えるべきです。
社員は会社がこうしたことを実現化しようとしていること、そして、オフィス環境がそうした信念に基づいてデザインされていることを知れば、自然と文化は根を張り始めます。


*Bivi 自転車フックは壁付けも可能

この事例は自転車というわかりやすい共通点を持った企業のオフィス文化のつくり方でした。
この記事はSteelcase360 69号”オフィス文化を進展させる”を抜粋したものです。
次回はガラス印刷会社の例を掲載予定です。


中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その1
中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その2
中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その3

Thursday, May 14, 2015

総務省 行政管理局がフリーアドレス化 【オフィスニュース】



伝統的な日本企業や役所では、今日でも上図のようなひな壇型のオフィスレイアウトをよく見かけます。
  • 序列が一目でわかりやすい
  • 新人が座席表で人を覚えやすい
  • 初めて見た人でもどこまでがチームなのかがわかりやすい
などが採用のメリットとして考えられます。


しかし、デメリットとしては以下のようなことが考えられます。
  • 固定席のため、書類などを机に積み上げてしまう
  • 席間にパネルがあるとチームでの話し合いにも会議室への移動が必要
  • 物理的に距離があるため、情報共有の遅れが生じる
また、こういった企業や役所は書類を紙に印刷する習慣が残っていることが多いため、文書保管のスペースもとても多く確保されています。


そういった典型的な役所だった 総務省 行政管理局 が2015年1月より、上記のようなデメリットを解消すべくペーパーレス化・フリーアドレス化したそうです。







完全なフリーアドレスというよりも、グループごとに使用する席を決めるグループアドレスを採用し、必要なときにすぐにコミュニケーションが取れるようになっています。

PCはノートPC+無線LANでどこでも仕事ができるため、他のチームの人との仕事もすぐに集まって始められます。





電子ホワイトボードを採用することや不要な書類をデジタル化することにより、個人の所有していた書類の8割を削減することができました。
また、紙の書類を持たないという意識が芽生えたことで、印刷やコピーにかかるコストも大幅に削減できました。

導入から数か月経った現在でも職員の評判は好評で、他省からも見学の人が来るそうです。
これから役所でも働き方の改革が進んでいくことでしょう。
伝統的な日本企業のみなさんも、働き方の改革を進めていく時期かもしれません。



今回参考にさせていただいた記事はこちらです。

総務省  ワークスタイルを変えるオフィス改革の試行的取組
ワクスタ 書類の山を一掃、個人席を撤廃





Thursday, May 07, 2015

WSI ショールーム改装中

現在、WSI ショールームは15周年記念パーティーに向けて改装を行っています。
5月17日までは改装作業中となり、見学などが承れない状況となっております。
ご不便・ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。