Thursday, March 12, 2015

職場でのウェルビーイング 前編 【オフィスデザイン】

ウェルビーイング(Well-being)という言葉をご存知でしょうか?

健康で安心なこと、満足できる生活状態、福祉(welfare)、福利、幸福
(英語辞書サイト アルクより)

ここ数年オフィスデザインにウェルビーイングを取り入れることが課題となっています。




ウェルビーングとは今日のビジネスでの競争優位の源泉ともいえます。
それを達成するにはワーカーは心身共に健康であり、生産的で前向きな行動を起こすような感情能力が育つ環境の中で自分自身が成長しつづけることが要求されます。
仕事でのウェルビーングのために必要なものを適切に提供することによって、社員が仕事に深く従事できる「最高の場」を創造することができます。

Steelcase360の67号では”職場でのウェルビーイング”として、オフィスのデザインをする上での考慮する点を挙げています。


1 楽観性:創造性とイノベーションを助長する
2 マインドフルネス:完全に集中し、「今」に全力を傾ける
3 本物:自分らしくある
4 帰属意識:他の人とつながる
5 意義:明確な目的を持つ
6 活力:立ち上がって動く



【楽観性】
新しいことを試したり、想像力や創造性を刺激し、能力を最大限に引き出せるように個人やチームで容易に移動、変更できるスペースを提供する。





【マインドフルネス】
個人での集中ワーク、1 対1 での作業、コラボレーションやチーム作業などに対応する多種多様なセッティングを提供し、邪魔を最小限にし、ワーカーが仕事に集中できる環境を創造する。





【本物】
個人やチームがそれぞれのワークスタイルに最適な環境を自分たちで選べるようにして、スペースを通して社員の個性を表現する。また、社員がデスク上、コンピュータ上、タブレットやスマホ上でパーソナルなアイテムを表示できること。





【帰属意識】
個人的、そして専門分野での繋がりを促進するようなスペースを提供する。相互に繋がるスペースとは直感的に使用でき、同じ場所にいても、分散していてもすべての人が平等に繋がるスペースです。また、繋がることを強化するためにメディアウォールのような埋め込み式のツールも活用し、スペースに配置する。





【意義】
リアル、バーチャル両方でコラボレーションができるような「場のパレット」や「存在のパレット」を考慮し、分散しているワーカーも含むすべての人が恊働できるスペースを創造する。また、楽しく人が相互に交流できることを重視し、その行動を助長する企業姿勢がわかるソーシャルなスペースも組み込む。





【活力】
動きを助長するスペース、「座る」、「立つ」、「腰掛ける」、「ゆったりもたれかかる」などの姿勢の選択肢やスペース中を歩きまわることを推奨するようなインドア、アウトドアでの多種多様なスペースを配置すること。身体を動かすことで心身共にエネルギッシュになり、脳や感覚を刺激し、覚醒状態を改善し、より集中できるようになる。




次回は具体的なレイアウトを交えてご紹介します。

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