Thursday, June 04, 2015

中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その3 【文化を育む方法とは?】

中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!の3回目の記事です。
その1その2は具体的な事例でしたが、今回は企業文化を育むにはどうしたらいいのか、をお送りします。



柔軟になること
中小企業のほぼ半分は社員に柔軟な働き方を奨励しています。
例えば、テレビ電話やメールを利用した働き方やパートタイム、在宅勤務などもそれに含まれます。
どこでも働ける環境を実現し、仕事と私生活のバランスのとれた生活を社員に奨励することで、社員の会社への愛着心や忠誠心が増し、組織としての団結力を高めます。



待遇をよくする
調査した企業のほぼ半数が、有給休暇や無料のお菓子・食事などのサービスを提供していました。
給料を増やさずとも、1日の休暇を与えることも報酬の一部なのです。
また、ユニークな方法で仕事の成果を褒めることは活気のあるオフィス文化やハッピーな社員をつくりだす方法のひとつです。


「場」のパレットを提供する
turnstoneの調査では、バリエーション豊かなスペースを持っている企業は3分の1以下であると報告しています。
スタンディング用デスク、プライベートエリア、コラボレーションスペース、ラウンジスペースなど、多種多様なスペースを提供することで、社員は働く場を自由に選びながら働くことができます。
こうすることで社員のウェルビーングが高まり、豊かな企業文化を築きます。
多彩なスペースをデザインする際には、チームメンバー同士がソーシャルに交わるエリアを設置することも忘れないでください。
スペースの中心にテーブルを設け、イベントを企画したり、チームランチをすることがソーシャルな「場」を創る大きな一歩になるはずです。


ウェルビーングを育む
調査対象者の4分の1近くは1日の間に自席以外で仕事をしたり、姿勢を変えることで心身ともにリフレッシュし、仕事の意欲が高まると語っています。
窓から景色や自然光を取り入れること、屋外でのミーティングも効果があります。
また、社員が本来の自分を表現できるようにすることもウェルビーングの重要な要素です。
47%の中小企業はチームが仕事以外で情熱を感じるものを職場に持ち込むことを奨励しています。


個の成長を促進する
プラス思考の企業は、社員のキャリアの育成と人材開発に熱心に取り組んでいます。
社員の疑問に真剣に答えるように努め、継続的な学習が実践できるよう支援しています。
また、社員に働き方や環境を自由に選ぶ権限を与えることで、社員と会社との良好な信頼関係を築くことができます。


自社ブランドの高みを目指す
企業として地域や世界への社会貢献は、自社ブランドを顧客や社員にとってより愛着がわくものにすることができます。
社員にとって最も大切なものを特定し、積極的に関わるようにしてください。
そうすれば、自社の業績が上がるだけでなく、社員の顔も明るくなります。
そこから偉大な文化が始まるのです。


3回にわたってお送りした”中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!”はいかがでしたでしょうか?
自社の商品である自転車を使って社員の交流に取り組むOrbee、オフィス文化に遊びの要素やペットを入れることで成長する企業となったFracture
それぞれの会社がそれぞれの方法で企業文化を育んでいます。
ぜひ今回の連載を取り入れて、「オフィスに活力と楽しさ」を生み出してください。


この記事はSteelcase360 69号”オフィス文化を進展させる”を抜粋したものです。

中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その1
中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その2
中小企業にこそ「オフィスに活力と楽しさ」を!その3

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